病気療養と仕事との調整を図ること
療養と仕事の両立で大変なことは通院と服薬開始時の副作用
病院が直線距離で数十キロぐらい離れた所にありますから、車で通わなければいけないということと、あともう一つ、服薬始めた時期に副作用がやっぱり出てしまって、結局3回ぐらい薬を変えているんですね。体中に発疹が出るような形で、やはり職場のほうでも「何があったの、何があったの?」って聞きますから。具体的にはその二つですね、大変だなというふうに思ったのが。(男性・30歳代)
職場で体調を配慮してもらう
自分はいわゆる営業職だったんです。それが今、違う部署に変わりました。お客さんに呼ばれるとすぐ行かなければならないとか、あるいは現場の立ち合いがあるとか、そういうようなことがあって、ちょうどうちの営業所で事務の方が一人辞めるタイミングだったので「それならば内勤の業務のほうに移ったらどうだ」というふうに言われて「まあ、そうしようかな」というふうな形で。まあ、配慮というか、そういう形になりましたね。(男性・30歳代)
体調悪くても職場であまり詮索されない
幸か不幸か、あんまり体が強い方ではなく、この病気になる前に腰を痛めていまして。そういったことで、私がちょっと体調悪いというと「ああ」みたいな感じです。ものすごい健康体だったわけではないので、その辺はまあ、「ああ、そうなんだ」みたいな感じで、それ以上深く詮索されることはなかったです。(男性・50歳代)
通院について職場にどう説明しているか
聞かれることはあまりありません。ベテランの女性の方から、時々「え、何かあるの?」みたいに言われることはあるんですが、「自分一回入院していますし、その入院の後に時々検査行ったりしてるんですよ」とごまかしちゃう時もあったり。あるいは母親の介護をめぐる福祉関係の書類の相談でみたいなことで、適当に言って休みをとるような感じにしてます。もし、体調がすぐれなくて通院が頻繁にとなると、ちょっとどうかなっていう感じはあります。(男性・30歳代)
通院についての職場への説明について医療スタッフからのアドバイス
実は最初に病院通うようになったときに、最初は会社に全然言ってなかったので、病院で「会社にどう説明したらいいですかね」と、医者と看護師と相談したことがあるんです。そうしたら「20代・30代の男性が定期的に通院する病気ってあんまりないんですよね」とまず言われました。「あるとすれば、一つは肝機能障害と、もう一つが大人の喘息みたいな感じと、それからもう一つは精神疾患だ」と言われたんです、20代・30代の男性が定期的に通院するような病気といったら。そうすると、普通に会社の飲み会でもお酒を飲んでたから肝機能障害とは言いにくいし、別にゲホゲホやってるわけではないから喘息でもないし、精神疾患なんて言えないなあと思って。だからこれといってうまく説明はできないんだろうなっていうふうに思ってました。(男性・30歳代)
入院について職場にどう説明していたか
肺炎だったときは、肺炎で入院しますって言いましたし。薬に負けた時も、ちょっと飲んでた薬が強くて具合悪くなっちゃって入院しますとかっていうことは言ってました。ただそれが、どういう、何のための薬とかということまではやっぱり言えずにいました。そのギリギリちょっと手前のところまではもう言ってましたね。(男性・50歳代)
入院について職場で細かく聞かれない
入院は、その時、直接はHIVとは無関係の病気だったから、その病名を言いいました。でも、そんなに他人の病気細かく聞かれたりはしないですからね、会社の人にはね。(男性・30歳代)
薬による発疹について職場にどう説明していたか
1回目の服薬開始のときも発疹で、2回目の新しい薬を開始するときも発疹が出たのと、あともう一つはなにかクラクラするというかそういうようなことがあって、ちょっと仕事中に集中力を欠くような場面があったりはしましたね。(発疹については)アレルギーみたいなものとかっていうふうに言ったんです。(男性・30歳代)
服薬開始時や体調が悪いときの仕事への支障
診察の予定の日とかに、仕事で急に呼び出しがかかってしまったりしたり、あとは体調が悪い時っていうのがあると、スケジュールが立てられないという心配があります。ただ、服薬始めて1、2年経って体調も安定し始めてからはあまり心配なくなりました。(男性・30歳代)